“計装”って何?
計装に関する仕事をしている人以外、あまり聞き慣れない言葉ですよね。
計装の「計」は計測器を、「装」は装備をするという意味です。つまり工場などに計測器を装備するのが計装ということです。
では、“計装”は世の中でどのように役に立っているのでしょうか?私たちの身近にある「全自動洗濯機」にも“計装”技術が使われています。全自動洗濯機が「自動」で洗濯する行程を考えてみましょう。
このように“計装”技術は身近なところでも活かされています。
自動車を思い浮かべて下さい。スピードメーターや燃料計が装備されていますよね。運転者はそれらを確認しながら運転が出来るわけです。
工場でも同じです。工場の中には24時間休まずに機械が動いているところがたくさんあります。そうした機械が安全で正確に動いているかどうかをチェックするために、温度計や流量計・圧力計などいろいろな計測器が装備されていますが、工場では機械を短時間停止させるだけでも生産に大きな影響が及んでしまいます。そのために、工場に計測器を装備して安全かつ正確に稼働しているかどうかをオペレーター(工場内で装置(設備)を操作する人)が容易に確認、操作できるようにするのが計装の役割なのです。そしてそれら計測器からの情報(温度や圧力など)をもとに、あらかじめ組まれたプログラムによって設備が自動で運転されているのです。